なかま教・きずな教

生き方

仲間って良いですよね。

「家族」「友達」「仲間」など、どれも人間の関係性を表す言葉です。
どれも恵まれれば素晴らしく、場合によっては何物にも代えがたい財産でもあるでしょう。
ただ、どれも自分にとっては、なかなか難しいテーマではありますがね。

中でも特に「仲間」に関して、ちょっとばかり思うことがありますので、今日は少し書いてみようと思います。
これは、ミドルエイジ(中年)以降の生活の質にも大きく影響すると思っているので、つらつらと考えていました。

まず、私は昭和生まれで昭和の時代に子ども時代を過ごしていますので、好きなアニメや漫画、映画とかの作品はやはり昭和のものが多いです。その手の作品は、なんだかんだ言っても中学高校生あたりがターゲットなので、テーマは「友情」「恋愛」「仲間」みたいな要素は絶対に描かれています。
その風合いがちょっと違うんです。
特に「仲間」に関しては、明らかに濃密かつ強固になってますよね。

エリア88

例えば私が好きな漫画に「エリア88」というのがあります。新谷かおるという漫画家さんで、ぱっと見キャラクターなんかは少女漫画みたいな描き方をするのですが、内容はハードです。中でも「エリア88」は中東の架空の国家「アスラン」の空軍傭兵部隊の話なんです。舞台も、その国家の内戦の話で、そこに西側東側の思惑や、武器商人の兵器実験、戦争ビジネスなどが語られますが、何より違うのが仲間意識の差なんです。

エリア88 - Wikipedia

たとえば「ワンピース」のルフィの海賊団との仲間意識とだいぶ違うんですね。私は平成以降の「仲間」のスタイルはどうも「ワンピース」型が主流のような気がしてます。「エリア88」は傭兵部隊ということもあり、めっちゃドライなんです。そもそも外人部隊だけあって、ここにいる人間は戦争大好きのイカレ人間かその他本国に帰れない訳アリか、主人公のように騙されたか・・・みたいな感じです。でも、生き残るのが大変なので、作戦の中での信頼関係な重要です。というか、それがなければ死にます。
だから、作中でこういう言葉が良く出てきます。「金が払われている間は味方だ」「我々の世界に信用は必要ない、必要なのは機能としての絶対の信頼だ」一言一句こうだったかは定かではありませんが(長いこと読んでませんので)、私の好きなセリフです。

私はこういう関係性の方がしっくりくるんです。「ワンピース」型はあまりに濃密でウェットでしんどく感じますね。会社組織なんかでも、家族型よりも傭兵型の方が仕事しやすいですよ。会社メンバーでしょっちゅうバーベキューするような話を聞きますけど、あり得ないですよね、しんどすぎます。

東日本大震災でも多用されたからかもしれませんが、「絆」って言葉も本当にその使い方で合っているのかな、と疑問を感じます。
個人的に「なかま教」「きずな教」と呼称してます。
もちろん本来の「仲間」も「絆」も素晴らしいものだとは思っています。ただ、何というのか、今よく語られているものに違和感を感じるんです。
人間関係、特に社会関係はもっとドライで良いのではないでしょうか。どれだけウェットな関係になったところで、所詮他人の本当の事なんて理解できませんし、する必要もありません。

反対に、ウェットな関係にとらわれすぎると不幸になると思います。特に高齢になるに従って、人間関係が難しくしんどくなるでしょう。

だからこそ、ミドルエイジ(中年)以降は独りで楽しく過ごす技術、人間関係を限定していく技術が求められるのです。
私も試行錯誤しながら実践中です!

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