お香を焚きながらKalafinaを

アーティスト

夜、まったりとした気分を味わうのは、面倒ごとや悩み事にあふれた人生の中で、やはり至福の時間です。

お香の良い香りを部屋に漂わせながら、Kalafinaの素晴らしい歌声を聴く、少しだけ飲みながら・・・
今の私にはなかなかこれに勝る時間はありません。

短いけれど長い

50歳を過ぎて、これから段々と人生も終盤・・・とはまだまだ思えないのがこの年頃です。
日々、面倒なことばかりです。仕事でもプライベートでも。
無論楽しいこともありましたが、やはり人が生きるってことは基本は辛くてしんどいことばかりの中、時折楽しいことや嬉しいことが訪れるという感じでしょうかね。

お香もフルーティとか甘い香りではなく、Kalafinaの楽曲もそんな分かりやすく甘く聞き心地の良い曲ばかりでなく、お酒も基本的には苦めのが好き。
でもその方が心が安らぎます。
不思議なことに最近甘いものをほとんど食べなくなりました。唯一、大粒のレーズンがたまらなく美味しくて、よく食べてますがね。

多分、「楽しい」「嬉しい」「甘い」みたいな感じのものにどこかなじみにくくなってるのかもしれません。何だか嘘くさく感じているのか・・・
だからテレビも楽しめなくなってしまいました。

大学を卒業してから今現在まで、何だかあっという間のように感じているのですが、実はここから先は長いものになるのではないかという予感がするのです。
時間つぶし的なものを楽しめなくなってしまった今、残った人生の時間をどのように過ごすかです。

そう、この先結局あと何年で死ぬのか、生きていくという面倒さを考えるとやはり長いと思うのです。
そんなことを考え出した時には、少し気をそらしたくなります。
そんな時、お香とKalafinaがとてもマッチするのです。いや、Kalafinaだけでなく梶浦由記さんの音楽がとてもハマりますね。

素晴らしい音楽と出会えた幸せ

Kalafinaは大体10年ほど前から聞き出しているのですが、解散してしまった今となっても聞き続けてます。
メンバーそれぞれが新たに音楽活動を再開しているので、それらも楽しみにしているのですが、やはりKalafina時代の楽曲はたまりません。
現在は、YouTubeとかでずっと聞けるので良い時代になったものだと心底思います。こういう楽しみがなければ人生どれだけ殺伐としたものなんだ・・・と思わざるを得ません。

私がなぜごく個人的な楽しみを書いているのかといいますと、これも私のテーマ、ミドルエイジ(中年)以降の人生の過ごし方をシミュレーションしているのです。
「高齢者は孤立しないように」「ご近所のつながりが大事」「いつまでも仲の良い友人と楽しく」みたいなことを多くの人が言いますが、私は「孤立」や「孤独」を否定的には捉えませんし、ご近所のつながりなんてむしろデメリットの方が多いように感じますし、仲の良い友人とも年齢が高くなるにつれて確実に疎遠になっていきます。夫婦にしたって、どちらかが先に死ぬんですからね。

素晴らしい音楽を聴きながら、すばらしい香りに包まれて、美味しいお酒と質素だけどそこそこ美味しい食事をひとりで味わいながら、それなりに満たされた気持ちで日々を過ごしつつ人生を終えていきたいと考えています。

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