結婚制度って必要?

生き方

人生は長くなっています。
でも、それが今を生きる人たちの幸せにつながっているかといえば必ずしもそんなわけではなさそうです。
前にもこのような趣旨の記事は書いているのですが、これって我々ミドルエイジ(中年)世代にはめっちゃ重要なんです。

にもかかわらず昨今は、長く続く経済の伸び悩みにより現役層、特に若年層の所得が伸び悩んでいるとのことです。
それは、私自身、上の世代から聞いていた話と全然違って特に30歳代は給料がまったく増えなかったのを覚えています。
そのような中で、結婚をしない若者が増えているという話を良く聞くようになりました。
これに関しての私自身の意見としては「そりゃ、そうだろう」というものです。
昭和の昔のように、大黒柱としての夫が家族全員を一人の収入で養う、というようなことはもはやできなくなっています。
ですから、今の若い女性たちは経済的自立ができるような人生設計をしますよね、当然のことです。
男女平等というのはもはや考え方として当然のこと(日本社会は遅れているようです)ですから、「結婚」というものの形が変わることも当然のことと言えます。

となると、そもそも「結婚ってする必要あるの?」と若い世代が思うのも自然のように思うのです。
自分が結婚生活に失敗した、ということがあるからかもしれませんが、私自身、今の時代また近い未来は現在の「結婚制度」ってどうなるんだろう、という思いがあります。

家族や結婚って、もともとは厳しい自然や社会を「生きるのびる」ためのものですよね。
さらに言えば、「恋愛感情」や「愛情」なども「生きる」ためのものってのを、ずいぶん前に読んだことがあるように思います。
その「生きる」っていうのも、人間そのものがっていうのもありますし、もっと言うなら「遺伝子」がという説もあるそうです。
要するに、身体を持った人間ってのは結局「遺伝情報」というデータを載せている乗り物に過ぎず、その情報を次世代に引き継がせるだけのものに過ぎないってやつです。
何と言いましたっけ、利己的な遺伝子でしたっけ。
結局、重要なのは遺伝情報だけであって、私というカラダではないわけです。
となると、「愛」だとか「恋」だとかで結婚して、セックスして子どもができるっていういわゆる幸せプロセス自体が、遺伝情報を更新していくためのプログラム的行動ってことになりますね。
また、例えば未開社会で女性は子どもを妊娠すると、その間は狩りができずそのままでは飢えて死んでしまい、結果としてお腹の子どもも死んで遺伝情報が失われてしまうのを防ぐために男性がその間狩りをして女性を養う必要があります。その結構大変な活動をさせるための動機づけとして「恋愛感情」とか「愛情」がプログラムされているとか。

まぁ、こんなことを書きだしたら身も蓋もありませんが、私にはなんだか腑に落ちます。

今のままでは必要なくなる

で、「結婚制度」ですが、私はこのままだと必要なくなると思います。なぜなら、昔に比べて社会やテクノロジーはどんどん進化してきて、昔は生きていくために大家族がデフォルトだったのが、次に核家族で十分やっていけるようになり、さらに現在では核家族すら必要なくなってます。
高齢者介護はとっくに社会化され、あまりの少子化にさすがに焦った爺さん政治家たちが、出産から育児の社会化も進めつつあります。

もちろん、今のところ都市部限定ではあるでしょうし、まだまだ不十分な部分も多いでしょうが、結局のところ最適化していくことでしょう。

となると、子どもをつくるためのセックスは必要ですが、子育てや生活費のための労力としての相互の依存度は減少してくるでしょう。
男女なんてラブラブの間は距離が近くても構わないものですが、まぁ時が経過していろいろと落ち着いてくればパーソナルスペースに戻りたくなるものです。だから、現在は離婚する夫婦が3割を超えてしまっているのでしょう。かろうじて結婚を維持している夫婦にしても、惰性的な関係になっている夫婦もかなりな割合にのぼることでしょう。
このあたりのことも以前に書きましたね。

だからこそ思うのです、ホントに結婚制度って必要?

もちろん、制度自体を最適化するとすればアリでしょう。でも、今のままではナシなんだと思います。なんて、私が言うまでもなく若い人たちは結論を出しつつあるようです。

どこかに、今の結婚という形ではないパートナーシップのカタチがあると思いたいです。

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